6月11日(火) 5・6年生 高森山登山
2024年6月17日 16時30分 5・6年生は、高森山登山を行いました。総合的な学習の時間「史跡レンジャー」の学習で高森城跡を調べる学習です。戦国時代、鬼北町周辺には多くの山城が存在しており、この高森城もその一つで、標高1000mの高森山の頂上にあります。
鬼北町役場企画振興課より講師の先生をお招きし、また、登山路に詳しい2名の地域講師の方に参加していただき、山城の解説や道案内を行っていただきました。
途中から坂道の勾配がきつくなり、道も険しくなってきました。子どもたちは、ロープを使ったり、姿勢を低くしたりしながら、ゆっくりと安全に一歩一歩進んでいきました。
途中に広場がありました。講師の先生の解説によると「曲輪」という兵を集める場所だそうです。広場の端には土塁の跡もありました。土塁が高くなっている方から、敵が攻めてくることを想定していたそうです。
また、竪堀も作られていました。これは、敵が横に移動することを困難にするための堀だそうです。
頂上に到着しました。眼下には鬼北町の田畑や道路、建物が一望できました。好藤小学校も見つけることができ、子どもたちは喜んでいました。高森城があった時代は、木が茂っていなかったので、さらに見晴らしが良かったそうです。
講師の先生からは、高森城にまつわる解説や当時の時代背景、城主の河野通賢の人生についてお話いただきました。
城跡を散策しているうちに、子どもたちは古銭や陶磁器の破片、加工された丸石などを見つけました。後で調べたところ、漆器は中国から輸入された「白磁」や「青華」であり、丸石は碁石であることが分かりました。子どもたちは、当時の人々の生活の遺物に実際に触れることができ、とても感激していました。
下山です。急な下り坂もあり、慎重に下りていきました。
鬼北町役場企画振興課よりおいでいただいた講師の先生におかれましては、山城の仕掛けや当時の南予一帯の歴史等について大変詳しく説明をしていただき、とても勉強になりました。また、2名の地域講師の先生方には、子どもたちが坂道をうまく歩けるように声掛けやアドバイスを行っていただいたり、事前に道の点検やロープなどの設置等も行っていただいたりし、道中安全に歩くことができました。3名の講師の先生方には、様々なご配慮をいただき、本当にありがとうございました。学んだことを、今後の学習でしっかりとまとめていきます。