9月26日(木) 5・6年生 史跡レンジャー「岩谷遺跡・寺山遺跡見学」
2024年9月29日 17時06分 2時間目より、5・6年生は、鬼北町の学芸員の先生を講師として、鬼北町泉地域にある「岩谷遺跡・寺山遺跡」見学を行いました。この「岩谷遺跡・寺山遺跡」は縄文・弥生時代の遺構であり、岩谷遺跡は愛媛県指定記念物に、寺山遺跡は鬼北町指定記念物に認定されています。
初めに岩谷遺跡を訪れました。学芸員の先生の話によると、石が並べられた遺構は、出土した祭祀の道具から、豊漁などを祈った祭壇の跡である可能性があるとのことでした。
また、学芸員の先生から、出土した縄文土器の欠片を見せていただきました。くっきりとついている縄の文様に子どもたちも驚いていました。その他に肉などを切るのに用いたとされる石で作られたナイフ型土器や畑作に使ったとされる石堀り具も見せていただきました。
次に泉公民館を訪れ、岩谷遺跡や寺山遺跡などから出土した様々な土器や石器などを見せていただきました。寺山遺跡は、弥生時代後期の遺構とされています。弥生時代の土器には縄文様は少なく、長胴、丸底の形の物が多くなり、縄文土器との違いがよく分かりました。
いよいよ寺山遺跡に移動をしました。「竪穴住居復元プロジェクト」により、竪穴住居が復元されており、とても見応えがありました。子どもたちも、住居の中に入り、住み心地を体感していました。
水田を作りの際、土地を切り開くために使ったとされる石斧(復元)や弥生土器(現物)を持たせていただきました。
子どもたちは、「竪穴住居の中は結構広かった。」「昔の人が使っていた石でできた道具や土器に触れることができてよかった。」「寺山遺跡から出土した土器を持ってみて1800年前の弥生人が使っていたと考えると夢のようだ。」などといった感想を紹介しました。鬼北町の縄文時代、弥生時代の人々の住居跡を見学したり、使っていた道具に触れたりすることによって、その時代の人々の暮らしぶりを想像し、歴史のつながりを感じ取ることができたのではないかと思います。