5月8日(水) 5・6年生 奈良山等妙寺歴史交流館・等妙寺旧境内の見学
2024年5月9日 07時00分 本日、5・6年生は、等妙寺歴史交流館並びに等妙寺旧境内を訪れて、見学を行いました。
まず初めに、等妙寺歴史交流館を訪問しました。鬼北町教育委員会の学芸員の方をはじめ、交流館の2名の方に案内をしていただきました。
旧等妙寺の歴史的な変遷や価値、鬼北の鬼のルーツ、発掘調査の様子などについて解説をしていただいたり、映像を視聴したりして、等妙寺の概要を学びました。
その後、実際に山道を歩き、等妙寺旧境内の遺構のある場所へ向かいました。10分ほど山道を行くと、開けた土地が現れました。「福寿院跡」です。
学芸員の先生のお話では、入山の前に入浴を行う場所があったとのことです。すぐそばを流れる沢の水を汲んでかまどにかけて熱し、その蒸気を浴びるようにしていたそうです。
等妙寺は、鎌倉時代に建立された天台宗の寺院です。その当時のままの石の階段もありました。
次に、展望場を目指します。途中に段々になった平地がありました。当時建物がたくさん建てられていた場所であるとのことでした。
展望場から見る鬼北町の景色は大変素晴らしかったです。高森山城跡なども一望できました。
眼下には、復元された「如意顕院跡」が見えました。等妙寺旧境内遺構の大きな見どころの一つです。順路に沿って、そこへ向かいました。
「如意顕院跡」は、等妙寺が隆盛を極めた16世紀ごろの建物群の跡地です。復元図を見ると本坊や本堂、観音堂など多くの建物が建てられていたことが分かりました。庭園を飾っていた庭石の「抹香石(まっこうせき)」も展示されていました。
きれいに復元された跡地や復元図、解説を見たり読んだりしていると、等妙寺の全盛期の活気のある様子がよく伝わってきました。
今日の等妙寺見学を通して、子どもたちは、鬼北町にある史跡への興味を高め、人々が織りなしてきた歴史・文化の奥深さを感じることができたように思います。子どもたちは、「山奥に立派なお寺があったことにびっくりした。」「また、家族と一緒に来て、じっくりと見学したい。」といった感想を発表しました。
かつて等妙寺は師範を目指す僧侶達の修行道場でした。訪れてそのことに思いを馳せると、気持ちが引き締まるのが感じられます。今一度等妙寺を訪れて、僧侶の方々の志を感じてみるのも良いかと思います。